介護予防とオリジナル体操 

■□■…………………………
 介護予防とオリジナル体操     
…………………………■□■
   
日本国は世界一の長寿国となり、80歳以上の元気な高齢者も珍しくなくなりました。

一方で、寝たきりや要介護高齢者も増加傾向にあります。

また、日本の高齢者の特徴として、

先進諸国に比べ生活レベルがいったん低下すると、

もとのレベルに回復しにくいとされています。

そして老後の心配事アンケートでは、

健康と介護の項目が常に上位を占めています。

つまり、長寿は当たり前になりましたが、

人生晩年の「生活の質」とりわけ「健康の質」が問われる時代になったと言えるでしょう。

北タイに住む高齢者ひとりひとりが生活の基盤である

「健康」を維持、向上していく具体的な指針方法が大切な時代です。


■□■…………
  筋力低下    
…………■□■
   
健康な高齢者についての筋力の研究によると、

人により差があるもののピーク時の30~50%低下するとしています。

更に、寝たきりになるような虚弱ともなれば、

全身の筋力、体力の低下が著しくなります。

特に抗重力筋である大腿四頭筋(脚を伸ばす)、

殿筋群(脚を前後に伸ばす)、

腹筋群、脊柱起立筋群、腸腰筋、頚部筋群の筋力が低下すると言われています。

筋力が低下すると、

寝返る、座る、立つ、歩く、階段を昇降するといった

日常生活の基本的活動がしづらくなります。

また、高齢者特有の

猫背、円背、膝屈曲位などの姿勢や遅足、すり足などの

日常的に緩慢になる諸動作は、筋力の低下が大きな原因と言われています。


■□■………………
   筋力向上体操     
………………■□■
   
ちょうど良い運動って、どのくらいでしょうか?

「すこーし きついかな」くらいのさわやかな筋疲労が残るくらいが良いとされています。

筋線維は、定期的に適した刺激が加わると肥大していきます。

そして、結果として筋力が向上します。

体操を始めた時期は運動習慣に、

まず慣れることを目的として無理なく始め、徐々に負荷を加え、

筋力向上体操に移行するのが良いでしょう。

筋力向上の体操等は、週に2~3回位が良いとされています。

筋に対しての軽い負担刺激は、ごく少し筋線維が傷つくという状態になります。

そして、この傷が自然治癒力で修復され、

この時に筋繊維が肥大していきます。この回復期間に2~3日かかります。

ですから、高齢者の筋力増強は「週に2回」が適当です。

過剰な負荷刺激を加えると筋疲労が蓄積し、

結果として筋繊維破壊まで生じます。

「やりすぎはやらないより悪い」のです。

しかし、刺激する筋を変えれば毎日体操することも可能です。

急激に負荷を増加させることは故障につながりますので、

負荷量をアップしたら、しばらく慣れるまで同量で継続します。

すると最初は「少しきつかった」のが「きつくなくなります」。

そうしたら次にまた「少しきつい」負荷量にアップする事が大切です。

ちょうど階段のようにアップしていくイメージです。

期間は3ヶ月以上です。

運動の効果は、すぐに現れるものではありません。

しかし、必ず現れてくるものです。

また、運動不足の方は、運動に慣れるまでに時間がかかります。

この期間は個人差が大きいようです。

更に筋力アップするように3ヶ月、半年、1年、3年、7年、10年と継続していくと、

どなたでも効果が期待できます。

次回に続きます。



SCCニュース第7号より





スポンサーサイト