「高齢者ケアの実際セミナー」に参加して

◇「高齢者ケアの実際セミナー」に参加して◇

去る2015年11月2日、

チェンマイロイヤルオーキッドホテルにて

「高齢者ケアの実際」という公開セミナーが開かれました。

講演者はランナーケアネット会長のナンシーさんと、がんサポートグループのカールさん、

通訳はサミュエルズ圭子さんでした。

具体的な事例をあげた西洋人の視点からのセミナーは、大変判り易く、非常に興味深いものでした。

ここではその概要をご紹介します。


ランナーケアネットは、終末期への準備を次のように紹介してくれました。

1.主治医、かかり付けの病院を決める

かかりつけの病院での健康診断がお勧めです。

毎年同じ病院で健康診断を受診することで、

病気の早期発見が可能となります。

また、タイの家で介護を受け、タイの家で死にたいと思っても、

主治医、かかりつけの病院がない場合には、

モルヒネなどの強い痛み止めを処方してもらうことが出来ず、

大変な苦しみの中で闘病を続けることになってしまいます。

2.経済的な準備をする

緊急用の資金として200,000B以上を用意する必要があります。

また、家庭で最後を迎えたいと希望する場合には、

人件費として毎月30,000Bは必要となります。

その内訳は、介護士を交代勤務で2名、メイド1名、家に住んで居る場合はさらに庭師1名です。

また、看護用の器具を用意する資金も必要です。

例えば
病人用のベッドが必要ならば、これもまた大変高額になります。

3.尊厳死書類(Living will)を用意する

何のために生きたいのか、どのように生きたいのか、化学療法を望むのか、

意識がなくなった時に生命維持を望むのか、

自分の気持を決め、周りの人に自分の意思を伝えておくことが重要です。

また、独り暮らしの場合には、近所に住んでいてすぐに動ける

親しい信頼できる人を代理人に選ぶことが大切です。

英語の尊厳死書類は、タイでも有効です。ランナーケアネットのホームページに

参考となる書類があります。事前の準備をお勧めします。

http://www.lannacarenet.org/wp-content/uploads/2014/03/Advance-Health-Directive.pdf


セミナー参加者からの

「報われないことも多いと思います。何があなたのモチベーションになっているのですか?」

という質問に対し、ナンシーさんからは

「リタイヤメントビザの自分は、ボランティア活動はできない。

自分は友人を助けているだけ、タイに住んでいるのだから、

タイ人を手助けする活動をしたかったが、残念ながら言葉の問題で難しい。

困窮外国人をサポートすることで、間接的にタイ人社会をサポートできることに喜びを感じる」。
 
また、カールさんは

「他者の苦しみを、少しでも和らげる手助けをできることに満足感を覚えます。

がん患者は本音で生きている人が多いです。

そんな本音で生きる患者と接することが、自分の終末の参考にもなります」とのことでした。

ランナーケアネット メールアドレス(英語で連絡願います)
Ms. Nancy Lindley lannacarenet@gmail.com
Mr. Carl Samuels doisaket1@gmail.com


SCCニュース第6号より


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