転ばぬ先の杖

◇健康.介護予防一口メモ 3◇

転ばぬ先の杖
                    
JICA シニアボランティア                 
チェンマイ大学作業療法学科 渡邊邦夫

皆さんが暮らしている家の床は、コンクリートの上に人工大理石を敷き詰めたようになっていませんか? 

ひんやりした感触はタイの気候にぴったりかもしれないけれど、転んだらさあたいへん---。

とくに高齢になると骨がもろくなるので、

太ももの付け根の骨(大腿骨頚部:だいたいこつ けいぶ)や手首を骨折することもまれではない。

歩くのが少し怪しくなってきた方に便利なのは、

杖の下の方が三つとか四つに分かれた「多点杖:たてんつえ」。

病院の近くにある薬局や介護ショップで売っている。

これだと手を杖から離してもそのまま立っているので「動く手すり」のように使える。

杖のシャフトには、押すと引っ込むピンが付いていて高さの調節ができる。

ではグリップの高さの調節をしてみよう。

1.先ず普通にまっすぐ立って体の脇に手を下げる。

2.次に肘を30度くらい曲げてジャンケンのグーを作る。

3.床からグーまでの長さを家族や友人にメジャーで測ってもらう。

4.その長さになるようにピンを押して杖の高さを調節する。
 だいたいオヘソとオチンチンの付け根の中間くらいの高さになるはず(表現が下品でゴメンナサイ!)。

歩き方は2通りある。

「2動作」と「3動作」で歩く方法だ。左足に痛みや障害がある時は右手に杖を持つのが一般的。

「2動作」の場合

1.右手の杖と左足を同時に出し

2.次に右足を出す。

*1と2の動作を繰り返して歩く

「3動作」で歩く場合

1.右手の杖を先に出す

2.左足を出す

3.右足を出す

という順番

「2動作」は比較的障害が軽い方向き。

「3動作」はそれよりも重い障害や痛みがある方に向いている。

右手の杖と右足を同時に出すことはない点に注意。

左手に杖を持つ場合は、上記の左右がすべて逆になる。

アラマ~、チョット複雑で判りにくくなってしまった。

もし通っている病院に理学療法士や作業療法士がいるのなら、

杖の選び方や歩き方について相談してみるといいかもしれません


SCCニュース第5号より



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