高齢者の貧困問題

◇高齢者の貧困問題◇

厚生労働省によりますと、

生活保護を受給している世帯は、今年6月の時点で全国162万5941世帯でした。

これは、統計を取り始めた1951年以来で最も多くなっています。

65歳以上の高齢者世帯が特に増加し、全体の半数近くを占めています。

厚生省は「生活に困窮している単身の高齢者世帯が増加していることが

要因の一つではないか」と分析しています。

現在の日本の高齢者達は「優雅に暮らしている」とも思われ、

年金の世代間格差の議論では「老人が若者から搾取している構図」とも言われています。

一方では「下流老人」という言葉が流行しており、

高齢者の貧困問題がクローズアップされています。

OECD34ヶ国の調査データ(2010年時点)では、

日本の高齢者(65歳以上)の貧困率は19.4%でした。

これは米国(19.9%)とほぼ同レベルで、34ヶ国中8番目に高い水準です。

イタリア11%、ドイツ10.5%、

英国やスウェーデンまたカナダなどは10%を切っています。

貧困ラインの目安は、厚生労働省「国民生活基礎調査」によれば、

2012年の貧困ラインは122万円(名目値)/年でした。

日本の高齢者の約5人に1人が貧困ライン以下の所得で生活しており、

こうした人々が低所得者、つまり貧困者と言われています。

もちろん、この基準にも異論はあります。

高齢者は若い世代とは違い、子育ての必要も無く支出もすくない筈です。

また貯蓄のあるなしでも変わってきます。

異論はありますが、一般に国際比較で採用されているのがこの基準です。

高齢者の貧困率では、1人暮らしの高齢者が高くなっています。

12年のデータでは、男性の単身高齢者の貧困率は29.3%、女性の単身高齢者は44.6%です。

なぜ1人暮らしの高齢者に貧困が多いのか?

女性の場合は現役時代に就労経験がない、

あるいは就労していても非正規雇用という人が多いことが一因です。

結婚していれば配偶者の年金も合わせて生活していけますが、

未婚や離婚した女性で現役時代に低所得であった人が一人きりのまま老後を迎えると、

貧困に陥るケースが考えられます。

男性の場合は、女性と比較すれば収入の高い人が多いと考えられます。

しかしながら単身世帯に関して言えば、病気やその他の事情があったり、

非正規雇用などで収入が安定しないなど、様々な事情を抱える方も居られます。

SCCニュース第4号より







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