ガン・生と死の謎に挑む

知の巨人と言われている「立花隆」が
膀胱(ぼうこう)ガンを患っての思索ドキュメント

われわれはまだガンという病の正体を知らない

ガンとはそもそも何なのか――。
突然の宣告、そして手術。
思いがけない経験ののち、「知の巨人」がガン研究の最先端に立ち向かう。

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2007年12月、立花隆さんは「多発性膀胱ガン」を発症。
さいわい2㎝の粘膜下層で止まっていたため手術で除去した。
しかし多発性なので必ず再発すると宣告されており、定期的に検診をしている。

立花氏が自分または近親者のガン体験に基づき
「ガン」を捉えるかということを前面に押し出した構成で非常に面白い番組です。

人類は未だガンとの闘いに勝利していないし
近い将来にも勝利することはない
のではないかという立花氏の考えが底流にあります。

番組の終盤は終末期医療や緩和医療が取り上げられます。


番組の最後に立花氏は以下の様に話します。

 この取材をしてきて、私が確信していることが二つあります。

 一つは、私が生きている間に

 人類がガンを医学的に克服することはほとんどないだろうということです。

 で、もう一つは、だからというか、

 自分がそう遠くない時期に非常に確実に死ぬだろうけれども、

 そのことが解ったからといって、そうジタバタしなくて済むんじゃないかということなんです。

 ガンというものはしぶとすぎるほどしぶとい病気なんです。

 というか、生命そのものがはらんでいる

 「一つの避けられない運命」という側面を持っているということなんですね。

 そうであるなら、

 全てのガン患者はどこかでガンという病気と人生の残り時間の過ごし方

 について折り合いをつけねばなりません。

  ぼくの場合、残りの時間の過ごし方は

 いたずらにがんばって人生のQOLを下げることではないだろうと思うんです。

 死ぬ力というといい過ぎかもしれません。

 死ぬまで生きる力といったほうが良いかもしれません。

 単純な事実ですが、人間はみな死ぬまで生きるんです。

 ジタバタしてもしなくとも、死ぬまでみんなちゃんと生きられます。

 その単純な事実を発見して、

 死ぬまでちゃんと生きることこそ、

 ガンを克服するということではないでしょうか








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