日本と西欧諸国における介護の実態

日本と西欧諸国における介護の実態 

・デンマーク

高齢化対策のモデル国といわれている。

現在の高齢化率は15%を超えており、2035年にピークを迎えると予測されている。

特徴は、老人ホームをなくす方向での制度改革。在宅ケアを重視し、ケア付きの住宅を整備している。

住宅で満足できる生活を送ることを、国や市が保証している。

そのため、住宅が満足できないために退院が延期された場合、行政が病院に罰金を支払うという徹底ぶりである。


・スウェーデン

20%と高齢化が進んでいる。将来は日本と同様の高齢化が予測される。

福祉大国といわれているが、それは高齢化社会になる前のことであり、

今は医療費が増大し財源確保に問題がある。

若者の失業率が高く、税収が減少しているため福祉予算も削られている。

そのため定年を75歳に引き上げることを検討中である。

国が高齢者のサービスを積極的に提供しており、バリアフリー住宅の建設に取り組んでいる。

その住宅は医療や介護サービスへのアクセスがし易い立地を選んでいる。

多くの高齢者が在宅ケアを受けており、24時間対応の在宅介護サービスもある。

移民問題、EU全体の経済がどうなるか不透明など、問題を抱えている。


・イギリス

16%が高齢者で、2050年には23%になると予測されている。

福祉が充実している国として昔から知られていた。それを可能としていたのは税金が高額であるから。

それを福祉につぎ込むことによって、福祉のサービスを主に社会的な弱者が享受することができた。

しかし、高齢化が進んでしまうと財源がどうしても足りなくなるので、税金により費用を出す以外の方法が検討されている。 
    
公的年金の支給額の改革にも取り組み中である。

また、高齢者に元気に働いてもらう取り組みを実施しており、高齢者の就業率が高いのが特徴。

保険医療は充実しているが、財源不足である。

そのため福祉サービスの提供は経済力がない人を優先していて、平等なケアとはなっていない。
    
英国国民は自分の住宅を大切にする傾向があり、老朽化した家に住んでいるため、

転倒などの原因となっている。政府はバリアフリー化など住宅環境の改善に取り組んでいる。


・ドイツ
    
少子高齢化が進んでいる。

2030年は29%と日本並みになるといわれている。

高齢者の4%が介護を必要としている。

ボランティア活動に参加している高齢者が多いのも特徴。

1995年、社会保険制度を世界で初めて実現した国。

老齢基礎保障制度により最低限の生活は可能である。

しかし、少子高齢化により年金制度崩壊の危機にある。

このため公的年金支給年齢の引き上げを決定した。
    
ドイツには高所得者用の老人ホームから、低所得者向けの老人ホームまで揃っている。

ただし、保険給付額が少ないことから、自宅での介護を選択せざる負えない人が多い
    
在宅介護を受けている人は施設ケアを受けている人の2倍に近く、公的資金は現金で給付される。
    
介護士の7割が施設で働いていて、3割が在宅ケアの仕事をしている。

給料があまり高くなく、人気のある仕事ではない。
    
要介護度認定は4段階に分けられている。

0度は自分で生活をすることができるが、3度になると24時間の介護が必要。

基本的には重度の介護者の方を対象とした保険となっていて、軽度の方は保障を満足に受けられないという問題点がある。
    
基本的にドイツには子供が成人してから親と同居するという習慣がない。

そのため介護特別休暇を取得して親の介護をしている人がいる。

あるいは、介護士を雇って在宅ケアをする方法がある。

外国人介護士の場合は安価で雇うことができるので、利用している人が多い。

特に隣国のポーランドからの介護士がドイツで働いていることがよくある。
    
海外の施設を利用する場合であっても介護保険給付が適用されるので、負担は小さい。

そのため多くの老人がポーランドやスロバキアなどにある安い施設を利用している。


・フランス

1999年の65歳以上の割合は14%。高齢化の進行は極めて緩やかである。

高齢者介護政策が充実しており、特に、訪問介護に力を入れている。

在宅支援サービスは掃除、買い物、料理などの家事援助を行うものであり、

国や県による費用の給付がある。在宅介護サービスは、医療系介護士(国家資格)が

看護師の指導下で連携して実施するもので、清拭などの処置を行う。

費用は医療保険財源から支出される。

介護施設も国営・民営の老人ホーム、医療付き老人ホームなど多種ある。

要介護度、自立度、経済力に応じて選択されている。

在宅サービスを受けている人は60%、入居者は40%となっている。近年、在宅の割合が増える傾向にある。


・オーストラリア

世界第2位の長寿国。

高齢者の割合は2007年で13%。高齢者が高齢者をケアするボランティアが特徴。

介護保険はなく、すべて基礎税で賄われている。

将来も問題はないとみられている。


・アメリカ

介護に対する行政は遅れており、殆どが自宅での家族による介護。

配偶者や娘がかかりきりになっている。

高齢者医療制度は、あくまでも病気を治すことに重点が置かれ、治療後の介護やリハビリの保障はない。

そのため、民間保険非加入者にとっては大きな問題である。

老人ホーム、ナーシングホームはすべて民間の経営する施設で、金持ちしか利用できない。


・日本

高齢化が世界で最も進んでいて、今や1/4が高齢者。

2000年に介護保険を導入した。医療制度は充実しているが、医療費の財源確保に問題があり、

後期高齢者(75歳以上)の医療費の10%負担を実施したが、効果はあがっていない。

少子化対策として、育児環境の整備に取り組んでいる。 

在宅介護は家族の負担が非常に大きく、そのため、本人から施設を希望する例が多い。

西欧諸国では自宅介護を重視し、その環境整備に重点が置かれる傾向がみられるが、

我が国の介護現場は主に老人ホームである。

老人ホームでは介護士がサービスを行っている。入居するか、自宅から通うかどちらでも可能。

看護師が居るケースが多い。自宅に出向いての身体介護や生活援助、デイサービスを受けることもできる。

医師、看護師、介護士が、特に都市部で不足しており、国は医療従事者を増やす取り組みをしている。

介護の現場は重労働であり、労働環境の整備が必要。3K職場という偏見もあるため人手不足になりやすい。

高齢者の地方への移動も検討されている。

             
参考資料;sekai-kaigo.com日本と世界の介護、ほか
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日本人から見たタイ人妻の性格は?

独断と偏見の考察

タイ人から見ると日本人男性は
「穏やか」「真面目」「優しい」「お金持ち」
「年金付きで一生安泰」「肌が白い」などです

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私の結婚相手はタイ人で
彼女は私より20歳若く血液型B型です

タイ人妻と
知り合ったのは、まだ日本で私が仕事をしている時です
5年ほど日本で同棲していましたが60歳の時に結婚届けを出し
タイの彼女の家に婿入りしました



縁は異なもの味なもの

理屈では説明できない縁があり
思いもよらない二人が結ばれ、
男女の結びつきは、とても不思議で、うまくできています

そんなわけで、彼女と父親、私の三人家族がスタートしました

戸惑いの多いタイの生活で
毎日が刺激的でのんきな田舎暮らしは
タイ人女性をまじかに観察するいい機会に恵まれました

同棲時代と結婚生活とは違うのは当たり前田のクラッカー
( 古いギャグですが分からない人も多々 笑 )

それでは考察いたします

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タイ女性の特徴

気が強い
本当に気が強い
タイ男性は一般的にダラシなく、無責任とみられています
必然、女性が強くなったのかと納得できます

女性獲得のためのタイ人男性も大変です
テレビドラマの男性の女性の口説き方は
半端じゃないですよ(ため口)

お姫様のように扱いエスコートを忘れず
お金はないが気の使い方は大変です

でも、見ていると男性は種馬のようです

結婚しても婿養子なので家には嫁さんの家族
働かない男性、浮気性のダンナ、酒癖の悪いダンナは
子供ができるとすぐに離婚されます

シングルマザーが多いのはそんな訳があります

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感情の起伏が激しい
自己主張をして、周りの空気は無視します
その日の気分をストレートに発散します
変化球なし、直球一本やりです

もし、タイ人妻が朝から機嫌が悪くても
「俺のせいかな?」なんて悩まないことです
機嫌が悪いのは他のことが原因のことが多くあります

しかし、対応は注意が必要です
こちらが「怒った」り「文句を言う」ことは禁物です
逆ギレしてパニックになるのは必然です

「泥の中にコインを落としました」
慌てて泥の中に手を入れて引っ掻き回したら
泥が舞い上がり、何も見えなくなり見つかりません
慌てずにじっと泥の中を見れば泥の凹に
コインの落ちた跡があり探すのが容易です

タイ人女性が怒っていたら
慌てず騒がず、そっとしておけば機嫌が直ります
決して相手のペースにはまって、喧嘩しないことです
喧嘩の相手をしたら、泥沼に入り込みます
自分を見失うようにしましょう

相手に謝らない
謝るのが上手にできません
「自分が悪い」とわかっていても絶対に謝りません
こんな時、大きな声で叱れば
「火に油を注ぐ」状態で発狂します 

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タイは昔から生きていくことが難しい国でした
相手に弱みを見せれば、
その弱みにつけこまれ、酷い仕打ちをされる社会です

そんな訳で、自分が悪いのがわかっても
態度には出ませんし、言いません

自分に非があるとわかると、
素直な態度になり、機嫌が良くなります
このくらいで、勘弁してあげましょう


瞬間湯沸かし器
すぐに怒り、すぐに泣く国民性です
テレビドラマを観ながら「怒って泣いて」忙しい

ギャギャギャギャ怒り、シクシクシクシク泣きます
「おしん」みたいな子はまずいません
つまり面倒臭い、扱い難い人たちです


怒ると怖い、本当に怖い
何も言わずに睨んできたら要注意です
浮気したダンナの男根をナイフでちょん切る話は多くあります
浮気性の日本人の旦那様は要注意です


意地っ張り
夫婦喧嘩しても謝らないのは前述通りです
自分が悪いと思っていても謝りません

謝らないことで不利になる時でも
絶対に頭を下げません
損得を考えてとりあえず頭を下げるはありません

慰謝料や子供の養育費を請求できても
意地と面倒くさいの二刀流で切って捨てます
請求をしません


若い娘は料理をしません
料理をするのは、お金持ちか超貧乏人です
タイ社会は共働きが多く、屋台文化が発達していて
食費が屋台で買ったほうが安くつきます

子供がいても、仕事帰りに屋台で買って帰り
料理はしません
コンドミニアムに台所がないのはそのためです
日本人は自炊したがりますが、
自炊より屋台料理が生活費がかからないで
当然、料理はしません

自炊する家は金銭的に余裕のある裕福な家庭です

もち米一食分5バーツ、串に刺した豚肉が一串5バーツ
それも出せない貧乏人が自炊しています

ですから、中流家庭の子は料理をしません

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ロマンチックではない
日本女性はサプライズ好きです
しかし、タイ女性はドライです
ロマンチックな演出は好みません

バレンタインデーの赤いバラはテレビ宣伝もあって
最近は赤いバラを貰いたがるようになりました
一本20バーツのバラがバレンタインの日には
150バーツになります

テレビで流行るとそれは受けます
タイ人観光客に日本のローカル地域が人気になるのも
テレビドラマや「すごいジャパン」が原因です

気持ちがストレートなので
こちらの気持ちを察して
喜んで見せてくれることはありません


面倒臭いのはいや
何しろ面倒臭いことが嫌いです
サバーイサバーイは大好きですが
面倒で複雑なことは嫌います


時間がルーズ
朝は夜が明けたら起床してシャワーをして
ご飯の用意をします
暗くなる前にシャワーをして食事をして
テレビドラマを観てから寝ます

時間はギリギリか遅目が常識です

会議5分前集合の日本人は
タイ人にとっては非常識です
昨日、ご馳走してあげても
朝の挨拶ではそのことに触れません
朝の挨拶は「おはようございます」ではありません
「何食べた」が一般的です


この意見は
独断と偏見に満ち溢れていますが
共感された貴兄は私と同類です

ますます、タイ人化していく
自分が恐ろしくなることがありますが
私は大雑把なタイ人の性格が好きで愛しています

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★★介護研究会では御意見、御提案をお待ちしております

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チェンマイのロングステイヤー

チェンマイに住む日本人

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タイ第2の都市チェンマイは
「北方のバラ」とも称される美しい古都です

チェンマイを楽しむロングステイヤーを
紹介するユーチューブ画像です


タイ国政府観光庁





タイのテレビで紹介された番組
チェンマイに長期滞在する日本人インタビュー



パーゴルフは誤訳です
パークゴルフが正式名称です
公園で幅広い年代の人ができるスポーツとして、
北海道十勝支庁幕別町で考案されました

最近のアップロードから紹介しました




タイ カオパンサーのお祭り

カオパンサーのローソク祭り
(カオパンサーは2016年は7月20日です)

ローソク祭りで有名なのがタイ東北部
にぎやかに華やかに、見ていて楽しいお祭りです

特に、ウボンラーチャタニーのローソク祭りは盛大で
チェンマイから1,000kmありますが行って見る価値が十分にあります

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ウボンラーチャタニーの場所
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2015年のローソク祭りの様子です



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タイ カオパンサーのタンブン

タイのスーパーマーケットでは
カオパンサーが近づくと
巨大なローソクを売り始めます

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カオパンサーは、オークパンサーの日までの約3ヶ月の間、
僧は仏教の修行に専念するため寺にこもります

その修行を助けるためにローソクをタンブンしたのが始まりで
今でも、その風習が残っており、多くの人がお寺に奉納します

写真は中学二年生担当の先生方
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タイ仏教行事 カオパンサー

毎年恒例の
タイの宗教行事です

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タイの文化を体験できるチャンスですが、
お酒、たばこ、異性について
この期間中は、特に節度を持って対応しましょう

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2016年は
7月20日が「ワンカオパンサー」
10月16日が「ワンオークパンサー」です

この期間だけ
「3日間出家」「3ヶ月間出家」
(ビジネスマンも有給で出家し、仕事は奪われません)
男女とも、禁酒や禁煙の「禁欲生活」をする人も多くいます

タイの男性は
「出家」することで、「一人前になった」と認められます
日本の元服の儀式に似ています
また「出家」は禊(みそぎ)にも似ています
過去の清算をするために「出家」します
殺人や麻薬などの犯罪者が出所後、「出家」して
身を清め、その上で故郷で暮らす人は多いです

カオパンサーの期間中は
結婚式や新築祝いなどの
新しくなる行事は行わないのが普通です
お葬式は待ったなしなので、仕方ないようですね

カオパンサー期間の後半には
肉や魚を食べない「ギンジェー」が約10日間あり
精進料理を食べます
(「齋」はタイ語では「กินเจ(ギンジェー)」)

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ブッダ 大いなる旅路 「タイの仏教」
18年前のドキュメンタリーです













タイの仏教の話 四苦

仏教といえば、
四苦八苦を知っている方は多いと思います

四苦「生老病死」ですが
タイでは「生老痛死」になっております

タイのお葬式にこの言葉が多く出てきます

生まれる苦しみ(生まれる เกิด クート) 
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老いていく苦しみ(老いる แก่ ゲー)
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病気にかかり痛い苦しみ(痛い เจ็บ ジェップ)
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永遠に生きられない苦しみ(死 ตาย ターイ)
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仏教の出発点は、「一切皆苦」と知ることから始まります
一切皆(全てのことは)苦(苦しみ)であり、

人生は思い通りにならない


このことに気づくことが始めです

人生の苦しみとは、
一寸先がどうなるかわからないという未来への不安の苦しみがあり、
それから万事自分の思うようにならないという不満の悩みがあります

そんなことを歌にしたタイのMVがあります
(CG画像でリアルすぎて気持ち悪く見えます)
一ヶ月で470万回を記録した爆発的なヒットソングです

タイ人の心の奥底にある宗教観の映像です



歌詞の内容は次のようなものです

กายที่เธอมองเห็นว่างาม
สุดท้ายความเสื่อมทรามจะมาพรากไป
ร่วงโรยลงในสายธาร ยามกาลเวลาหมุนไป
ชีวิตต้องแตกสลายไม่มีเที่ยงแท้

素敵だと思う私のこの体は 
最後は腐敗してしまうもの
時が経てば、いつか人生は終わる

ผมเส้นงามถึงคราวร่วงไป
แขนขาที่เคยว่องไวกลับไร้เรี่ยวแรง
โรคภัยเฝ้าคอยคุกคาม ติดตามไปในทุกแห่ง
เกิด แก่ เจ็บ ตาย สำแดงเป็นธรรมดา

大好きな髪の毛はいつか抜ける
動きやすい手足も、だんだん無力になる
病気から逃げることはできない
生、老、痛、死は自然なことです

หากเธอมองทุกการเกิดมาที่มีอย่างลึกซึ้ง
เราทั้งหลายต่างถูกรัดรึงด้วยกามและตัณหา
ดั่งแมงมุมที่วางสายใย กลับติดใยที่ตนสร้างมา
เกิดวนอยู่ในโลกาไม่หลุดพ้นไป

人生を深く見つめると
私たちは自分の作った欲求の罠にはまり
自分で作った巣にとらわれている蜘蛛ように
人生の連鎖から出ることができない

ห้วงแห่งภพจบลงที่ใจ เห็นภัยที่เกิดมา
ในสังขารที่เคยแบกมากำลังเสื่อมสลาย
เปิดดวงตาเห็นความสัตย์จริง
จากความจริงของเมืองแห่งกาย
ตราบที่ลมหายใจสุดท้ายจะคืนสู่ดิน

始まりも終わりも心の中にある
真実を観ることができれば
肉体の世から逃げることができます
息は止まり死を迎えれば、体は地に帰るだけ

ที่เคลื่อนไหวในลมหายใจ ที่มีแต่ปัญญา

息の中にあることは聡明です
(瞑想の中にあること)



実はこの歌は瞑想法の一種です

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อสุภกรรมฐาน 日本語では不浄観といいます

不浄観とは

お釈迦様は、出家の弟子たちには修行の場として
静寂な森林や山、洞窟や樹下に加え、墓地で瞑想することを勧められました

タイなどの上座仏教国では、
今日でもこの死体を観察する不浄観がきわめて意義ある修行と位置づけられています

『長老偈(テーラガーター)』には、
死体置き場で女性の死体が投げ捨てられ放棄されて、
ウジ虫がみちみちて喰われている様子を観察し、
世をいとい、解脱にいたった長老の話が登場します

タイでは、警察病院などの遺体解剖室には
比丘はフリーパスで入室が許され、不浄観の修習がなされています

不浄観は、
性欲の横溢な人に適した修行とされています
誰もが肉体の欲求に振り回され生きていることを考えれば、
不浄観は万人にとって必修すべき修行と言えます



十不浄の方法

不浄観は「十不浄業處(十種類の不浄なる瞑想の対象)」として説かれています

「十不浄」とは、死体が次第に変化していく様子を
その段階に応じて観察し、人間の肉体は不浄なものであると観て愛欲を遠離するための瞑想法です

 (一)膨脹相・寿命が尽きて数日経ち、しだいに皮膚が膨張した死体を観想する

 (二)青お相・皮膚が青くなり膿んで白くなった死体を観想する

 (三)膿爛相・皮膚やぶれ膿が流れ出ている様子などを観想する

 (四)断壊相・戦場などで切られたり、獅子や虎によって喰い裂かれた死体の切断された様子を観想する

 (五)食残相・犬や禿鷹などにつつき喰い散らかされた死体を観想する

 (六)散乱相・手足頭が別々に散乱した死体を観想する

 (七)斬斫散乱相・四肢五体を斬り刻まれ散乱した状態を観想する

 (八)血塗相・血が流れ飛び散った状態を観想する

 (九)蟲衆相・ウジ虫が充満し這い回る様子を観想する

 (十)骸骨相・骸骨となりはてた死体を観想する

『清浄道論』には、この不浄観を修する場合の注意事項として

①その場所に至りては、目にする周囲の様子を細かく観察しつつ死体を眺める

②そのうえで、その対象である死体の十種の相に応じて
 色、特徴、形、身体の向き、手足頭、関節、身体の凹凸などと細かく観察し、
 目を閉じてもその相が違わずに現れるまで瞑想する

③もしも、その場で禅定に入らざれば、瞑想しつつ歩き、適当な場所にて、
 その不浄相に心身をかたむけて座すべしと述べられています

その功徳として生死の苦界から脱しようという心が起こり、
愛欲が断ぜられ瞋恚も断じ、五蓋(世俗の貪欲、悪意と怒り、
沈鬱と眠り、うわつきと後悔、疑い)が捨断されて初禅に至るとあります

参考文献
「小野小町の九相図」はとくに有名です
興味ある方は、小野小町の九相図で検索しください







タイの文化に触れる 門塀に赤い服

タイの情報通は「赤い服」といえば
数年前のタイ国内の政治闘争を思い出すでしょう
軍事政権が誕生するキッカケになった、この闘争はいまだに解決の出口が見えません

タイの風習
北タイの田舎では、門塀に赤い服をぶら下げている家があります
(わが家は「タクシン派」です  という意味ではありません)

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魔除けと幽霊除け
夜中に幽霊が来た時に、「この家には男はいません」という意味です

幽霊の名前は「ピーメーマーイ」です
この幽霊は「一人では寂しくて夜眠れないので、男を探し回る」女の幽霊です
幽霊の素性はわかりませんが「赤い服を見ると」その家には男がいないと思って入ってこないそうです

ちなみに、タイ女性の呼び名に
メーマーイメーハーンの呼び方があります

メーマーイとは、旦那に死に別れた女性を指します

メーハーンとは、旦那と単に離婚した女性を指します



ピーとは幽霊の意味で、
これに旦那に死別したメーマーイをつけて
ピーメーマーイという、怖い幽霊になります

夜中に旦那が突然死で逝った時には
ピーメーマーイに連れていかれた と噂されます

タイ語一口メモ
日本語で「ピー」と発音すると一つですが
タイ語は代表的に
「年」「年齢」「お姉さん」「幽霊」などががあります
それぞれ、発音と発声、抑揚が違い、タイ語を勉強する人を悩ますことになります







老いるタイ

◇老いるタイ◇

昨年度の国連統計によると、アジアの高齢化率(65歳以上人口比率)は、

日本が25%を超えて群を抜いているが、

韓国(13.1%)、シンガポ-ル(11.7%)、

タイ(10.5%)、中国(9.6%)が急速に追い上げている。

専門家は、タイもあと20年余りで現在の日本の水準に達すると見ている。

開発途上国のタイは、低所得で高齢化が進んでおり、

高齢化のスピードは日本を凌ぐ勢いである。


1970年代の人口抑制政策が効果を上げ、

経済発展に伴う女性の社会進出、晩婚、非婚化も重なる。

高齢化率が7%から14%になるのに、フランスは100年以上かかったが、

日本は24年、タイは23年(予測)である。

日本は高齢化の前に先進国入りしたが、

タイは「富む前に老い始めた」。

日本のような医療保険、年金、介護保険制度の整備は、財源的にも時間的にも追いつかない。

公務員、会社員には貯蓄型の年金や社会保険の制度があるが、

貧しい人々が多い農民や自営業、行商といったインフォーマルセクターには、

高齢者給付金しかない。この様な事情はアジアの国々に共通している。

タイでは昨年3月、社会開発.人間安全保障省に初の高齢者専門部局が置かれた。

しかし、「先ず、定年の60歳から65歳への延長に力をいれる」との発表があり、

重点を置くのは、高齢者の収入源確保策にとどまっている。


公的な支援が足りないならば、どうするか?

私達チェンマイ介護研究会では、1月にチェンマイにある、

NGO「老人啓発財団」を訪問したが、元気な高齢者が、

助けを必要とする高齢者を支援する取り組みに力を入れていると言っていた。

人口が都市に集中し、地方では祖父母とか孫が残る「隔世代家庭」が急増中。

故郷に残った人達を生かさなければ、高齢者支援はままならない。

此処の代表は「貧困解消なしの長寿は、貧しくつらい人生の長期化にしかならない」

と指摘する。


都市部への出稼ぎや急激な核家族化が進む中、

伝統的に強かった家族の介護力が低下しており、

要介護高齢者や介護家族を支える社会サービスを早急に整備する必要がある。

しかし、財政面での制約が強く、全国民を対象とした社会保障制度の構築が困難である。

日本など先進国からの支援、協力が期待されるが、

タイ国でも早急に国民がこの実情を認識し、社会保障制度などの改善、家族や

地域など伝統的な相互扶助機能の見直し、その強化を目的とする地方自治体や

NGO、民間組織の活動を期待したい。


一方、富裕層向けには、新たなビジネスも出てきている。

昨年7月、娯楽大手RS社が初の高齢者向けの

専門チャンネル、ブルンTVを開局、健康や医療、趣味などの情報番組を放送している。

貯金、時間的に余裕のある中間層などの高齢者が対象であるが、

情報を通じて社会の眼が高齢者の健康、医療、介護問題に向く一助になることを期待したい。


SCCニュース第8号より





タマパコーン国立老人ホーム60周年記念祭

◇タマパコーン国立老人ホーム60周年記念祭◇ 

去る10月1日、

タイ国営チェンマイ・タマパコーン社会福祉開発センター(老人ホーム)の

60周年記念式典が同施設で挙行されました。

この施設は、堀沿いの内側道路のチェンマイ門とターぺー門の中間に在ります。

身寄りの無い高齢者が対象の施設で、健常者棟と介護棟があり、

入居希望者が多くウエイティング状態です。

現在約100人の高齢者の人達が入居されています。

国の施設ですが、政府の補助金だけでは賄いきれず、北タイ地域の人達からの奉仕により支えられています。

記念祭には、北タイ地域から若い人達から高齢者まで約1,000人近い人達が参加しました。

食品を届けたり、散髪やマッサージやその他の

ボランティア活動をしている一般の人達、

医療、治療、薬剤、看護、芸術関連を勉強している高校、大学生等、

平素から老人ホームを訪れ、ボランティア活動をしている人達が集まりました。

食べ物、散髪、マッサージ、ゲーム、健康診断、手芸などコーナーごとに催物がたくさんありました。

全てが無料、食べ物も食べ放題で楽しむことが出来、たいへんな賑わいでした。

この記念行事に人形作家の戸井田紗代子さんが、お弟子さん三人と共に招待参加されました。

戸井田さんは長野県で人形作家として活動されていましたが、

重い眼病を患ったことを契機に、御自身の技術を恵まれない人々の為に捧げる事が出来たらとの想いで、

タイ国チェンマイを選び、2009年からチェンマイでロングステイしながら奉仕活動をされています。

そのひとつの活動として、

昨年より、タマパコーン老人ホ-ムに入居されている高齢者に人形造りを教えています。

クラフト粘土を使った作品づくりを通じ、

リハビリを兼ねた心の癒し活動を目的に、この老人ホームで活動され現地社会に溶け込んでおられます。

花のリース、象や兎などの動物、日本人形などを題材に小さなマスコットをつくり、色を塗ります。

出来上がった老人達の作品は、施設来訪者への御礼や山岳民族等の子供達へのプレゼントに利用しています。

そして、今年2月に開催されたランナーイープン祭では、

施設の高齢者の人達と一緒に作品を販売し、その売上金を施設へ寄付しています。
  
戸井田さんが高齢者の人達に指導されている目的は、皆さんに楽しみながら造ってもらうこと。

そして造る喜び、作品を認められほめられる喜び、

人に見てもらう喜び、人にあげる喜び、買ってもらう喜び、

そして社会の中の一人であり、年老いても役立つ喜びを知ってもらうことにより、

”生甲斐となる心のリハビリ”となることを信じているからです。

この記念祭で戸井田人形工房グループは、

戸井田さんが考案された「グリップドール」造りのボランティアをしました。

これは、手の平に小さなクラフト粘土を乗せ、それをグット握ってもらいます。

その形のままで、人形にします。

素人では出来ませんが、戸井田さんの手にかかると、

その形を崩さずに、色塗りをして行きます。

目を描き、鼻を描き、人形にします。

学生達が次から次へと押し掛け、皆さん汗だくになって対応されていました。

2010年、タイ王国シリントーン第二王女様にも一握りして頂き、

その当時の横田総領事御転勤の折に、戸井田さんの作品が贈呈されました。

タマパコーン老人ホームには身寄りのない高齢者の人達が入居されていますから、

訪問者をとても暖かく迎えてくれます。

タイ語が判らなくても、聞いてあげるだけで喜んでくれます。

戸井田人形工房グル-プの人達は、人形づくり文化を通して、

きっとこれからもタマパコーンの高齢者の皆様に励ましを与えて行くでしょう。


SCCニュース第5号より